今後、ますますAI(Artificial Intelligence)が教育現場に導入されていくことが予想されます。分野によっては所謂AI教師に取って替わることになるでしょう。しかし、私はAIが教師に決して太刀打ちできない資質があると思います。それは希望観です。佐伯が『「学ぶ」ということの意味』の中で指摘しているように、「学ぶということは、予想の次元ではなく、むしろ希望の次元に生きること」[佐伯2017]です。先端の知識や技能を集積したAIは、論理的思考による判別と予測はできても、まだ希望を理解することはできません。一方、私たち教師にはそれがわかります。「○○だったらいいなぁ」と率直な想いを言葉にすることができるのです。つまり、教師には希望を能作する子どもの資質を培う能力が潜在しているのです。(第1講 「教師が変われば子どもは変わる」より抜粋加筆)
AI教師の叶わない資質とは?
更新日:3月6日
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