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「ダメな人間」の様相とは?

執筆者の写真: 竹村哲竹村哲

「ダメな人間」とは、一体何なのでしょう。彼らがそう思う理由は何なのでしょう。私は、これらの問いにRADWIMPSという日本のバンドの歌が答えてくれているように思います。その歌とは、『棒人間』です。

『棒人間』の歌詞には、若者の喪失感と直向きさがにじみ出ていると思います。冒頭に「僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい」と言います。なぜ謝るのでしょう。それは、「僕も期待に応えたくて 日々努力を惜しまないのです」が、「その甲斐もなく 一人、また一人と去ってゆき 人間が剥がれ落ちる」からなのです。それにもかかわらず、こんな自分であっても「誰かのために生きてみたいな 生まれた意味を遺してみたいな」と自己の存在意義への一縷の望みを捨てきれずにいるのです。「ダメな人間」とは、まさにこの様相なのではないでしょうか。(第1講 ダメな人間より抜粋)


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