top of page

想像・記憶・知覚を活かす遊びとは?

執筆者の写真: 竹村哲竹村哲

更新日:6 日前

私が幼い頃にはどんな事でも遊びになりました。当時は何もないが故に結果として遊びの(仮説)を見つけ出すことが上手くなっていったという風に捉えています。一方、最近では多くの幼児向けのおもちゃが売られています。そして、これらには発見原理をヒントにしているものが多くあります。たとえばレゴブロックでは、積み上げていくうちに何かができたり、壊してまた別のものができあがったりします。これは自由な発想をカタチあるものに創造する教育にあたります。4ナンバーパズルというおもちゃは、1か ら15までの数字板を一つの“空き"を利用して移動し、バ ラバラの順番から昇順に並び替えるものですが、これをすることによって順番に並べるためのパズルの移動方法の知恵を自ら見いだす訓練ができるのです。さらに日本地図パズルでは、各県の形をしたパレットがあり、それを台座にはめ込んで地図を完成します。フィットさせるための試行錯誤の訓練を通して地図認知能力を養うことができます。これらのおもちゃには、それぞれ組み合わせと分離といったグループ化の原理、並べ替えの原理、はめ込み (穴埋め)の原理、すなわち3つの発想原理があります。そしていずれの遊びにも想像・記憶・知覚という経験の尺度を活かす仕組みが内在しているのです。

(※『問題を科学するーシステム分析と発想の視点ー海文堂出版2000より抜粋加筆)


留言


留言功能已關閉。

©2022 フォーラム『学びと教師』

bottom of page