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主体的な学びを促す教師像とは?

執筆者の写真: 竹村哲竹村哲

更新日:3月6日

ホリスティックな教師


ミラー[1997]は、『ホリスティックな教師たち』のなかで次のように述べています。「ホリスティックな教師というのは、本来の自己を見失わない真実の人間であり、それと同時に、共感にみちた人間である」。さらに「エマーソンの言葉、『自分自身のあり方を、私たちは教えようとしているのです』という言葉は、ホリスティック教育の根本にある」と述べています。


教える勇気を持つ教師


パーマー[2000]は、『大学教師の自己改善:教える勇気』のなかで「教育とは、真実を求める共同体を形成する実践の場である」と指摘しています。さらに、「『汝(なんじ)自身を知れ』ということが、教育の核心である」とした上で「教師が自身の内面を、飾りなく正直に、個人としても集団としても語り始めたとき、彼らは、学生にとってより貢献できる」と述べています。


「自己」にもとづく教師


中川[2005]は、『ホリスティック臨床教育学』のなかで自己にもとづく教師という言葉を用いて、その姿を以下のように述べています。「教師のあり方は、ユング心理学的に二つのレベルで捉えられる。一つは人格の表層をなす『自我』(ego)にもとづき、もう一つは深層の『自己』にもとづく。〈中略〉人間存在の深みを表している「自己」にもとづく教師は、一人ひとりの生徒や学生と深いところで出会い、つながることになる」。そして「良い教育活動は教師のアイデンティティと統合性からくる」と指摘しています。

(第4講 主体的な学びを促す教師像より抜粋)


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